才能は努力という積み重ねには勝つことはできない。
努力という積み重ねは、好きという絶対的思いには勝つことが出来ない。
つまり、物事の本質は「好き・楽しい」と思うことが一番の成長なのではないかと、筆者は考えています。
そのことは、Vtuber活動などにも言えるのではないでしょうか。
配信者となれば、否応なしに立ち向かわなければいけないのが「数字」という、目に見える暴力。
しかし、今回取材させていただく方は、そんなことは微塵も感じさせない「パワフルさ」と、自らの信念に従って行動する「自分を信じる力」に長けている印象を感じさせてくれます。
そんな太陽のような存在のVtuberとは、いったいどんな人なのでしょうか。
筆者はその謎を解き明かすため、バ美肉界の奥地へと歩みを進めたのだった。
基本情報

お名前
かわみやかなえ/Kawamiya Kanae
配信プラットフォーム
https://www.youtube.com/channel/UCj4YSdu-gQasZ2culddP4bg
デビュー日
2022年5月9日
タグ紹介
【機材関係】#かなE機材
【ファンアート】#かな絵てアゲル
SNS等の紹介
X:https://x.com/kanae_kawamiya
活動内容について
主な活動内容
ボイチェンを使って歌枠をメインでやっています。
たまに雑談を行ったりしています。
ゲーム実況等は現在殆どやっていません。
(ゲーム嫌いなわけではなく、今は歌に集中しているからってだけですね。)
あと、年一回開催している「バ美肉ロックフェスティバル」の実行委員として関わっています。

こういうイベントを通して「ボイチェン歌唱の楽しさ」を多くの人に知ってもらいたいというのもあります。
活動をする上で、こだわっていること
大きく3つあります。
感覚に訴えるものがすべて
私は個人的にはVtuberを観るというのは「エンターテイメント」を観に来ているんだと思っています。
「何を当たり前の事を」と思うかも知れませんが・・・
例えば、
「歌だけ良ければいい」
「声だけ良ければいい」
なら映像要りませんよね?

(その逆もありますね。)
Youtubeでやるってことは、ユーザーは視覚的に捉えてるものも、聴覚的に捉えてるものもあるってことです。
なので、私としてはリスナーが感じるられるものは、全て重要なファクター。
何かしらのレベルが低すぎると、やはりリスナーの許容範囲を超えてしまい、耐えきれなくなる(見なくなる)と思うんです。
歌枠メインですけど、割と喉温めたり、歌の復習したり、配信ギミックの調整したり・・・
準備に2時間以上かけたりしてます。
(その結果、配信告知が「できる」と思った時点になって直前だってのもありますねw)
元バンドマンって感覚があって、私にとっては配信1つがステージでやる「ライブ」なんです。

ステージでライブをするのに、練習して来ないって、あんまりないじゃないですか?
歌練習の配信をしたことがないわけじゃないですが・・・
歌も、まがりなりにも歌い切れない歌は持ってきませんし、やっぱり人に見せる以上は一定を超えた質でないと、リスナーに失礼と思ってやってます。
見てくれた人をとにかく楽しませたい。
「楽しかった、見て良かった」と思ってもらいたい。
出来る限りの感覚で感じてもらおうというのが私のこだわりですね。
真剣に全力で「ふざける」
私の親しい尊敬するVtuberさん(この人はたまにアツいいい言葉をくれる)に実際にお会いしたことがあって・・・
そのときに話したのは
「何してるのかって、われわれは真剣に全力でふざけているんだ!」
と言いました。

これは核心だと思ってます。
バカみたい、アホみたいなことを、どう面白く見せるかを一生懸命やる!
誰にでもできることじゃないからこそ、こういうのにやりがいを感じます。
自分が面白くないと思うことはやらない
自身の配信ポリシーとして、自分が面白くないと思ったことは絶対やらないです。
自分が楽しんでないのはリスナーに思いっきり伝わるので。
リスナーさんの目は割と鋭いです。
「こういうところ見てるよ!」と言わなくてもじっと見てます。

なので、私、芝居は出来ても、噓下手だからバレる。
声に元気無いとかもバレるんで。
活動理由と活動をとおして感じたこと
活動を始めた理由
会社の飲み会で、ボイチェンをふざけてやったら、結構面白かったので。
実はすぐ有名になって、お金になると思って始めた。

すぐにそんな甘い世界でないのは知りました・・・
今となっては、目指したいのはそこではなくなりました。
初めて配信したときに感じたこと、思ったこと
私のデビュー時って環境的にかなり恵まれていて・・・
ある先輩レトロゲーム配信者さんの配信にお邪魔したときに、「配信者としてのイロハ」について、配信中に説いてもらったんです。
リスナーとのやりとりとかも、とっても面白くて参考になりました。
今でもその人みたいになりたいって思ってます。
それで、その配信者さんのリスナーさん達や、Vの知り合いの方達が私のチャンネルを登録したり、見に来たりしてくれて、普通ならあり得ないブーストかかったんです。

おかげ様で初配信も凄い人数が来てくれまして・・・
超緊張したのを覚えています。
(2年間くらい、その同接数が超えられなかったんですよね…)
さらに、初配信が歌枠という無謀なことをやりまして(当時はこれが無謀なのも分かってないから)、初配信で2時間半越えという配信でした。
私が歌を歌うと弾幕(応援の絵文字)をくれたり、歌が終わると拍手してくれたり、本当にライブをやっている気分で緊張しました。
現実と同じように私の歌を聞いてくれている!
と、本当に興奮して、とても楽しくて「いやーこれは癖になるわぁ~」と思ったのを覚えています。

活動してみて、嬉しかったこと、大変だったこと
嬉しかった事
1点目
仕事と家庭環境的に、突発でしか配信予告が出せないケースが多いのですが、みんな見つけて見に来てくれること。
配信予約をしようがしまいが、あんまり来てくれる数に差がでないです。
・・・って言うとリスナーさん達に、「ちゃんと計画的にやれー」って怒られそう(笑)
なるべく頑張ります💦
2点目
一昨年、昨年と実行委員として活動した「バ美肉ロックフェスティバル」の盛り上がりが大きな渦になったこと。
最初は周囲だけだったものが、私も私達もと、大きな渦になって盛り上がっていく過程が
エンターテイメントを作り出す。
まさに現場を感じられて、開催して良かったと思いました。
3点目
「ディビデュアル分人祭」に出れたこと!
夢のようなステージに立てたのが嬉しかったと共に、傍らにセイちゃんが居て、みのりちゃんが居て・・・朋ちゃんとラランちゃんと・・・
ご近所さんとも言える皆で、一緒のステージを作ってる!
「ああ・・・今ココに自分は本当に立っている!」
と感じた瞬間が涙が出そうでした。
(え?落ちて消えましたけども・・・良いんです!エンターテイメントなんで!)
大変だった事
一時期、隣の芝生は青く見えるというか、「同じようにやってるつもりなのに、あの人と違うのはなぜ?」って、悩んだ時期があります。

他人が恨めしく思えてしまいました。
この思いから解脱するのに結構かかりましたね・・・
要は、同じようにやろうとする必要なんてなかったんです。
個人個人で出来ることや長所は違うわけで・・・
私は「私に出来ることをやれば喜んでくれる人が居る」ってことに気づいたら、とても気持ちが軽くなり、自身で悩まないようになりました。

いつも見てくれているファンへの思い
ファンから受け取った、思い入れのあるコメントやエピソード
私は昔からボイチェン活動者としては、声が良い方でも、歌が上手い方でも無かったと思います。
ただ、
「かなえちゃんの歌枠を観ると元気がでる!凄い!普通の歌枠と違う、メッチャ楽しい。」
って言われたことに、自分が歌うことでプラスになっている何かがある!
と思うと、とても嬉しかったです。
こういうの、割とリスナーさんは、Xで書いたりしてくれないんです。

だから良いのかどうなのか、ちゃんと明示されないと自覚できないんですよね。
今となっては、これが私の原点になっているかもしれないです。
下手でも良いじゃないか!
それでも、「人を喜ばせることが出来るなら続けよう」と思いました。
あと、これは分岐点かも。
「かなえちゃんの声、のび太に似てない?」
と言われたとき。

いや、マジでどうしてくれようか悩んだんですよ!
ここで「やめろ!」って止めさせないとと定着してしまうのは、目に見えてたんです。
割と悩みました。
でもこの時、考え方を変えたんです。
つまり
声優みたいな声だと言われている、と思うことにしよう。
声が悪いとは言われてない!これを武器に変えていこう。だって、面白いじゃん?
という風に。
当時バカにされているみたいで、快く思わなかったリスナーさんは居るかもしれない・・・
それで離れた人も居るかも・・・
だけど、見てくれてた皆に言いたい。
「のび太でもやれる!!!コンテスト3位だぞぉー!やったぞ!」
と、もはや今となっては、これにも感謝ですね!!

ファンと交流するときに、心がけていること
目線と態度ですかね。
リスナーに対するときも、Vtuberさんと対するときもそうなんですけど・・・
自分から心を開かないと相手は心なんて開いては来ません。
そういう風に持っていきたいなら、まず自分が心を開ないといけないと思ってやってます。
私には何でも大丈夫だよー、こんなダメな感じなんですよー⚡

くらいに思わせないと、ですよね。(わかんないけど・・・)
私はそういう位置を取るように心がけてます。
(その方がストレス無いし、面白いものができると思っています。)
日ごろから応援してくれるファンに向けて一言
色々あっても、お蔭様で楽しくやれています!
皆さんの応援と協力あっての活動なので、何卒、今後も力を貸してください。
皆で「メッチャ楽しかったぁ」という「ひととき」を作りたいんです。
あと最近来にくくなったって方も、配信を見つけたら来て、コメントで「元気で居る」ってことを教えてくれると嬉しいです。
今後の活動展望について
今後達成したい数字的な目標や、成し遂げたいこと
私は頑張ってるのに、チャンネル登録者がメッチャ少ないと言われてまして・・・
5月の3周年までには500人達成したいです!
あと面白いだけの人になりたくないので、歌はもっと練習して上手くなりたいと思ってます。
新しい企画やジャンルへの挑戦
バンド演奏を「バ美肉学園メンバー」でやりたいです!
あとはレースゲーム好きなので、面白そうな作品やりたい。
最終的には、どのような配信者になっていきたいか
とにかく影響力のある配信者になっていきたいですね・・・
そして常に最前線に居たい。

自分の影響力を使って、集めた人達で作り出す「エンターテイメント」を作る。
そのエンターテインメントをリスナーさんに見せて、リスナーさんも、Vさんも一緒になって楽しめる「何かの中心」に居れる存在になりたいです!
記者からのオススメポイント
Vtuberさんの印象
筆者が思う「かわみやかなえ」さんのオススメ部分については、以下のとおりです。
常に自然体の自分を見せられる勇気
彼女の強みの1つは、何と言っても「自分らしさ」を臆することなく前面に出せることだと筆者は思います。
通常の場合、活動者は自分のブランディングという点で、キャラクターづくりをするものであるが・・・
彼女の場合は、配信などで見えているものが現実であり、作ってそのキャラクターを演じているという雰囲気がない。
それ故に、彼女に対しては、リスナーも気軽に話しかけることもできる。
また、背伸びをしていないありのままの姿だからこそ、見る側も変に構える必要もなく、自然体で彼女との時間を過ごすことが可能になっていくと感じます。
その点から行くと、彼女の「自然体の自分を見せられる勇気」というのは、それだけでこれからの配信業界を生きていく上での、大きな武器になっていくのではないでしょうか
生粋のエンターテイナー
本人のインタビュー内でも「自分が楽しまなければ人を楽しませられない」という旨の内容がありましたが・・・
元々そのような性質を持って生まれた、天武の才が備わっていたのではないでしょうか。
この能力におごることなく、さらに経験を経て、より「楽しい状況とはどんなことなのか」を追求している点については、本当に生粋のエンターテイナーなのではないかと思いました。
どの配信を見てみても、リスナーはもとより、本人もいつも楽しそうに笑っている様子が見ることが出来るので、やはり彼女にはその才能と資質があるのではなないでしょうか。
才能、努力、好きの3拍子揃ったスーパープレイヤー
前述した内容と重複するかもしれませんが、彼女の凄いところは、
天から授かった「人を笑顔にする力」
そのことを追求していく「研究力」
そして何よりもこの活動が「大好きだ」という強い気持ち。
その三拍子がそろって備わっているところにあるのではないでしょうか。
才能があっても努力なしでは、大成しない。
才能と努力があっても、好きでなければ継続できない。
彼女はこの全てを手にし、正しい表現の仕方を全世界の人々に教え伝えようとしているのではないかと筆者は感じています。
まさに、「エンターテインメントの伝道師」といっても過言ではないでしょうか。
オススメ動画・配信
本人も話題に出していた、彼女の大きな転機の1つとなった「ディビデュアル 分人祭」に応募した動画。
彼女の歌のすべてがこの動画に込められており、体の芯まで震わせる強烈なパワーボーカルは必見。
どんなに悲しく深い闇に飲み込まれようとも、彼女の声は闇をも貫き、あなたの光となって、導きを示してくれるでしょう。
本人は出場していませんが、裏方として、イベントの動画制作を担当した作品。
2時間以上にも及ぶ一大イベントを、わずか8分という短い時間に凝縮したことはもちろんのこと。
しっかりと見やすい演出や、わかりやすい場面の切り抜きなど、見る人を意識したカット構成で作成されています。
見てみるとわかるのですが、一個人が作ったものとは到底思えない、ハイクオリティな動画に、きっとあなたも度肝を抜かれることでしょう!
おなじバ美肉Vtuverの「夜ノ朋」さんと、雑談コラボをした際に募集したシチュエーションボイスを切り抜いた動画。
歌だけではなく、このようなふざけた要求にも、嫌がることなく、むしろ「待っていました!」と言わんばかりに演じてくれる。
この回はふざけた演技をしているが、彼女のチャンネルにある「読み読みグランプリ」の動画では、彼女が全力で演じている姿も見ることができます。
こちらの演技も見どころいっぱいなので、気になる方はぜひとも、見に行ってみてくださいね!